PS.どうぞ撃ち抜いて












『 あとどれだけ愛を主張しとけばいい? 』


たとえばの話。
本能の赴くまま、好きな時に好きな事をして
そんな風に生きられたら、どんなに楽しかろうと苦笑する人がいた。

何かに縛られて、生きる事が苦しいのかと
だからオレンジジュースを注ぎながら、その人にふっと微笑み返した。

ではそう生きれたとして、次に求めるものはなんだと思う?



それはそう。


規則正しくつまらない時間。




ps. どうぞ撃ち抜いて



どれだけ与えられたって足りなくて。
両手を組んで願うモノ。

争いなどは果てれば良いと涙を零したりする癖に
大きな事件を期待している。


「・・せら」

答え欲しさに面倒臭がりに集る。
眼鏡の奥の目は笑っていない。
分かっている、分かっている・・。

「何?」

楽しいものから順に消えていくように出来てるのなら。
楽しいもので埋め尽くしていきたくなるのさ。



「        」


ps. どうぞ撃ち抜いて


この身を 蜂の巣にして。
この心に 刺青でも入れて。


どうかどうか。
欲しいモノなんか幾つも無いんだから。

手を伸ばす回数なんか数える程なんだから。


「殺されたいの?それとも、殺したいの?」

綺麗なままじゃ終われない。
ただ単に知りたいのなら、美しさなんていらない。

「そうじゃない。」

ただ
そう
高く


「飛びたい」



飛べ。飛べ。






ps. どうぞ撃ち抜いて







さあ。戻れなくなろう。



fin